三軒茶屋から下北沢まで、道のりとしては最短2kmほどで、歩けば30分くらい。散歩にはちょうどよい距離で、さらにクラフトビールのお店も多くある。ビール好きの散歩コースとして、とてもおすすめな街だ。今回は、三軒茶屋から下北沢までを、寄り道しながら歩いた。
三軒茶屋からスタート
休日の14時くらいに、三軒茶屋からスタート。
三茶と言われたら、「三角地帯」を思い浮かべる人も多いかもしれない。たくさんの居酒屋、飲み屋が軒を連ねているディープな飲み屋街。夜は多くの人でにぎわっているが、昼間はおとなしめな雰囲気。
建物の合間に見える煙突は、三角地帯のど真ん中にある「千代の湯(2024年12月段階で、休業中)」のもの。
クラフトビールスポット①:サニティー
1つめのクラフトビールのお店は、クラフトビール専門店サニティー。10タップあるほか、店内の冷蔵庫には500種類以上の国内外のクラフトビールのボトルが並ぶ。どのビールにするか迷ったときは、店員さんに聞くとやさしく教えてくれる。
クラフトビール専門店 三軒茶屋サニティー
住所:東京都世田谷区三軒茶屋1-37-2 栄通りビル1F
営業時間:平日 16:00 – 23:00、土 14:00 – 23:00、日 14:00 – 22:00
定休日:-
Instagram:@sanitybeer
※最新の営業時間等はホームページ、SNS等をご確認ください。
三軒茶屋にある「キャロットタワー」という建物。駅直結で三茶のランドマーク的な存在。スーパーマーケットや公共施設がも入っている複合施設だが、26階が入場無料の展望ロビーになっているのはご存知だろうか?
ベンチも多く置かれているので、東京の景色を見渡しつつ、一息つくのにもってこいの場所だ。
茶沢通りを下北沢方面へ
茶沢通りは、三軒茶屋から下北沢までをつなぐ道の通称。三軒茶屋の”茶”と、下北沢の”沢”をとって、「茶沢通り」と名付けられたとのこと。茶沢通りにもいろいろなお店が立ち並んでいて、歩いていて飽きない通りだ。
大通りを歩きつつも、向こうに気になるお店の気配がすると、すぐ脇道にそれたくなってしまうのも散歩好きにとっては仕方がないことだ。というわけで一本となりの道にそれると、気になるパン屋さんを発見。
「三軒茶屋の明るいパン屋 ミカヅキ堂」という名前のお店。店内にはさまざまなパンが並んでいた。パン屋さんに入ると、どれも気になってしまい、つい買いすぎてしまう。
ピスタチオのミルクフランスに、土日限定の燻製サバサンドを購入した。
パンで小腹を満たしつつ、また歩く。
茶沢通りを歩いていると、細長い建物をよく見かける気がする。1階にたこ焼き屋さんがあるこのビルも、だいぶ鋭角で細長い。
以前から気になっていた、「ビールとスパイス キクヤ」を発見。スパイスおでんが名物なのと、ビリヤニなどの創作スパイス料理と一緒にクラフトビールを楽しめるお店。オープン前だったので、今回もお預け。また改めて行ってみよう。
また少し歩くと、ビルに巨大なゴリラがいた。
1階にはファミリーマート、2階にはキックボクシングのジムが入っているビルだが、大きな大きなゴリラがだらりと手を下ろしている。
ゴリラビルの少し先で、中華料理屋さんを発見した。なんだか気になる外観で、ラーメンでも食べていこうかと思ったものの、この後のことも考えて今日のところは覗くにとどめた。
テイクアウトしたコーヒーを片手に歩くのも、お散歩の気分が盛り上がって良い。「stoop coffee stand」は、ヘアサロンに併設されたコーヒースタンドだ。外観の青色や、店頭に置かれたベンチが可愛らしい。
またもや気になる場所を発見。「PRESS SHOP アサヒヤ」というお店で、シルクスクリーン印刷や刺しゅうなどで、オリジナルのTシャツ・トートバッグなどがつくれるらしい。
寄り道したり、食べたり飲んだりを挟みつつで、すでにスタートして1時間ほど経過。ここから、下北沢エリアに入っていく。
そろそろ下北沢エリア
先ほどまで歩いてきたのが、住所としては「世田谷区太子堂」。このあたりから「世田谷区代沢」に変わる。下北沢という地名は実は存在しておらず、世田谷区北沢、代沢、代田の一部を指す通称だ。
大通りをメインで進みつつも、少し逸れてみると、やはりおもしろい発見がある。
クラフトビールスポット②:万珍酒店
万珍酒店は、山梨県北杜市でビールをつくる万珍醸造が世田谷で運営する酒店。店内ではクラフトビールのほか、ワイン、クラフトジン、メスカルなど、さまざまなお酒が販売されていて、角打ちで飲むこともできる。
万珍酒店
住所:東京都世田谷区代沢4-29-14
営業時間:14:00 – 22:00
定休日:-
Instagram:@mangosteen_liquors
※最新の営業時間等はホームページ、SNS等をご確認ください。
クラフトビールスポット③:CANON BREWING
下北沢で、ビールの醸造をおこなっている「CANON BREWING(カノンブルーイング)」に来た。
白を基調とした店内は、ゆったり落ち着いた空気でありつつも、ビールのタップの金色が映えていて、ちょっと豪華な気分になれる。
下北沢のフレンチビストロ「ユリイカ」が新しく始めたブルワリー兼タップルームで、山梨県北杜市でホップの栽培も自社で行なっている。料理に寄り添うビールをテーマに、過度な苦味や酸味を抑えたビールをつくっている。
アールグレイのビールは、紅茶の香りと味わいをしっかり感じられつつも強過ぎず、また飲みたくなるビールだった。
CANON BREWING(カノンブルーイング)
住所:東京都世田谷区代沢4-27-10-1F
営業時間:水木金 18:00 – 23:00、土 14:00 – 23:00、日 14:00 – 21:00
定休日:月火
Web:https://canon-brewing.com/
Instagram:@canon.brewing
※最新の営業時間等はホームページ、SNS等をご確認ください。
クラフトビールで一息ついたあと、下北沢駅に向けて、北沢川緑道沿いを歩く。さまざまな草木が植えられていて、自然が感じられる風景。
スターバックスコーヒーが運営する「ネイバーフッド アンド コーヒー 代沢5丁目店」は、個人的な穴場カフェ。駅から少し離れているからか、比較的座りやすい気がしている。少し歩く余裕があって、ゆっくりしたいときは試しに覗いてみてもいいかもしれない。
クラフトビールスポット④:コースター・クラフトビール&キッチン
クラフトビールは15タップで、日本や世界中から厳選したビールを提供。自家製ハンバーガーや、それぞれのビールに合うオリジナル料理も。地元の人や外国人が国籍を越えて楽しめる、地域の交流空間となっている。
コースター・クラフトビール&キッチン
住所:東京都世田谷区代沢5-19-13
営業時間:12:00 – 24:00
定休日:-
Web:https://www.coastertokyo.com/
Instagram:@coastershimokitazawa
※最新の営業時間等はホームページ、SNS等をご確認ください。
いよいよ下北沢駅も近くなり、クラフトビールのお店も多くなってくるため、ここからは続けて巡っていく。
クラフトビールスポット⑤:北沢小西
日本・アメリカを中心に、クラフトビールを約280種、ハードサイダーも約40種ほど取り扱う専門店。4名くらいまでなら、買ったお酒を店内で楽しむこともできる。
ほかのお店ではあまり見かけない国内のビールが置かれていることも多く、下北に来たときはつい立ち寄ってしまうお店の1つだ。
北沢小西
住所:東京都世田谷区代沢5-28-16
営業時間:平日 14:00 – 22:00、土 11:00 – 22:00、日 11:00 – 21:00
定休日:-
Web:https://kitazawakonishi.com/
Instagram:@kitazawakonishi
※最新の営業時間等はホームページ、SNS等をご確認ください。
クラフトビールスポット⑥:TDM 1874 下北沢
横浜創業の醸造所「TDM 1874 Brewery」が下北沢にオープンしたタップルーム。クラフトビール、日本酒、日本ワイン、クラフトジン、ウイスキー、焼酎に、おつまみ&フードメニューも充実している。
ここもボトルビールの品揃えが多く、先ほどの北沢小西と合わせて覗いていくことが多いお店だ。
TDM 1874 下北沢
住所:東京都世田谷区北沢2-21-22 NANSEI PLUS 2階
営業時間:月〜木 12:00 – 21:00、金 12:00 – 22:00、土 11:00 – 22:00、日 11:00 – 21:00
定休日:不定休
Web:https://tdm1874brewery.com/pages/brewpub02
Instagram:@tdm1874_shimokitazawa
※最新の営業時間等はホームページ、SNS等をご確認ください
下北沢駅に到着
三軒茶屋駅を14時ごろにスタートして、寄り道したり、ビールを飲んだりで、下北沢駅に到着したのは16時ごろだった。
茶沢通りは、歩くたびに新しい発見がある通りだ。じっくり散歩すれば、それなりに時間はかかるもののしっかり楽しめるし、立ち寄る場所をしぼっても、歩くだけで十分に楽しめる。
三茶側から歩くもよし、下北側から歩くもよし。きっとお気に入りの場所やお店が見つかるはずだ。