Whale Brewing(ホエールブルーイング)
玄界灘や有明海、佐賀平野など、豊かな自然に恵まれ、美味しい魚介類や山の幸も豊富な佐賀県。九州の玄関口といわれる博多駅からは、佐賀駅まで列車で約40分と好アクセス。
そんな佐賀県の北西部エリアにあるのが、イカで有名な港町の「呼子」。元旦以外は毎日開かれている朝市も有名。江戸時代、漁師と農家が鯨肉や鮮魚、農産物を物々交換していたことが、呼子の朝市の始まりとされている。

捕鯨の町として栄えた呼子。「鯨一本捕れれば七里浮かぶ」と言われ、鯨一頭で7つの集落を潤すことができるほど。しかしながら、今では人口が減少し、空き家が増えている場所でもある。

呼子の町に活気を取り戻したいと、築80年の古民家を改装してできたのが「Whale Brewing(ホエールブルーイング)」。呼子名物のイカの活き造りで有名な「河太郎」がはじめたブルワリーだ。



オールスタンディングで、その場で飲むこともできるし、瓶で持ち帰ることもできる。また、テイクアウトもできるので、ビールを飲みながら、朝市をゆったりまわるのもおすすめ。
ペールエール、IPA、ヴァイツェンが Whale Brewing の定番ビール。ペールエールは朝、IPAは昼、ヴァイツェンは夕方と、時間帯によって移りゆく呼子の景色をイメージしてつくられている。

呼子の青空と風をイメージしたIPAは、3種のホップを使用していて、爽やかな苦味がある。
Weizenは、玄界灘に沈む夕日が照らす呼子大橋を眺めながら、ゆっくりと味わいたい小麦麦芽のビール。苦味はあまり強くなく、やわらかな甘みがある。

イカカツ、イカつみれ、いかしゅうまいなどのフードメニューも。イカカツは、今まで食べたことがないくらいにイカの身がフワフワだった。IPAのお供として、フライはとても合う。
Whale Brewing(ホエールブルーイング)
住所:佐賀県唐津市呼子町呼子3764-4
営業時間:平日 9:00 – 12:00、土日祝 9:00 – 13:00
定休日:不定休
Web:https://whalebrewing-yobuko.com/
Instagram:@whale_brewing
※最新の営業時間等はホームページ、SNS等をご確認ください。
呼子の街並み
呼子へは、車に乗っていくか、唐津駅からバスに乗るかが主な移動手段になる。港には漁船がずらりと停泊している。


呼子の朝市では、露店で海産物が売られていたり、磯焼きを食べられたりもする。平日の朝だったので、思いのほか露店の数が少ない印象だったのだが、休日はもう少し多かったり、天気によったりもするのだろうか。


ついつい食べたくなってしまったイカの串焼き。甘いタレの味付けと、Whale Brewing のヴァイツェンの組み合わせが好みだった。

呼子に来たからには食べておきたい、イカの活造り。身が透き通っているのと、コリコリと弾力がある食感。

呼子大橋は、平成元年に開通した、呼子と加部島を結ぶ全長728mの橋。呼子大橋のすぐ下には、弁天島まで歩いていける遊歩道がある。

男島と女島の2つが並ぶ弁天島。その昔、豊臣秀吉が朝鮮出兵の成功を祈願して、船遊びをしていた場所らしい。

遊歩道から玄界灘をゆったり眺める時間も、良いものだ。