京都・福知山の CRAFT BANK(クラフトバンク)に行ってきた!

CRAFT BANK(クラフトバンク)「KURI GOLD」

最近「CRAFT BANK(クラフトバンク)のビールが美味しかった!」という話を聞くことが多く、気になっていたブルワリー。

京都府福知山市にブルワリー兼レストランを構えているのですが、せっかくなので行ってきました!

目次

クラフトバンクはどんなブルワリー?

CRAFT BANK(クラフトバンク)の外観

クラフトバンクがあるのは、奥京都に位置する福知山。

2022年から醸造を開始したブルワリーです。

約20年間使われずに空いていた銀行跡地をリノベーションして醸造所にしています。なので名前がクラフトバンク(銀行)なんです。

福知山を流れる「由良川」の水と、多くの農産物、特産物に恵まれている丹波の地で、ビールをつくっています。

まずは福知山を散策

福知山駅

台風が過ぎるかどうかのタイミングと重なってしまい、福知山駅に到着すると同時に突然の豪雨に見舞われたところからのスタート。

雨はすぐに止んだのですが、盆地である福知山の夏はとても蒸し暑く、少し歩くだけでTシャツがビショビショに。

そんな気候だからこそ、いっそうビールを飲めるのが楽しみで、心躍ります。

新町商店街

レトロな雰囲気が漂う新町商店街。昭和時代には活気が溢れていたようなのですが、今はシャッターを下ろしているお店も多いです。

福知山シネマ
福知山シネマ

レトロな雰囲気の映画館を発見。
2007年8月に開館した、福知山市唯一の映画館で、ブックカフェ「古本と珈琲 モジカ」も併設されています。

明智光秀が築いた福知山城

福知山城

京都府中部(京都市右京区京北、亀岡市、南丹市、京丹波町)と北部(福知山市、綾部市)、兵庫県北東部(丹波市、丹波篠山市)が旧丹波国で、この地域は今も丹波地方と呼ばれています。

引用:まっぷる

1575年(天正3年)に、織田信長から丹波攻略を命じられた光秀。

詳細は割愛しますが、紆余曲折あった末に、1579年(天正7年)に丹波を平定。信長から「その名誉は天下に比類なし」と高い評価と称賛を得て、丹波国の統治を任命されました。

丹波統治にあたり、福知山城を築いたのと、税金の免除や治水工事などの善政を行ったと伝えられます。

豊な自然を育む由良川

由良川

京都府・兵庫県を流れる由良川は、京都・滋賀・福井の府県境にある三国岳(みくにだけ)を源流とする、流路延長146km、流域面積1,880km2の一級河川です。

豊かな水と美しい自然で、丹波や丹後地方の社会・経済の基盤になり、古くから人々の生活・文化を育んできました。

由良川には、京都水族館の人気者でもあるオオサンショウウオも生息しています。

由良川の河川敷

人々の生活の豊かさの基盤である由良川ですが、一方で多くの洪水の歴史がある川でもあります。

福知山盆地は低地で氾濫するエリアが広いことや、盆地の出口が狭いことなどから、大雨になると度々洪水をもたらしていました。

明智光秀は、堤防を築いて由良川の流れを変える工事なども行っていたと言われています。

丹波の特産品

丹波には多くの特産品があります。
例えば、丹波栗、丹波黒豆、大納言小豆、米など。

盆地特有の寒暖差、
栄養を蓄えた粘土質の土壌、
澄んだ空気と清らかな水。

自然に恵まれた土地で、昔から多くの農産物が栽培されています。

福知山の風景

クラフトバンクの紹介

クラフトバンクは、元IBMの羽星大地さんと、福知山で町おこしコンサルタントをしていた庄田健助さんが立ち上げたブルワリーです。

福知山でクラフトビールをつくりたいと、地元の商工会議所に羽星さんが訪れたところ、もともとクラフトビールをつくろうと動いていた庄田さんと意気投合し、2人でクラフトバンクを立ち上げました。

DRUNKABILITY なビール

クラフトバンクがつくるのは、DRUNKABILITY(ドランカビリティ)なビール。

DRUNKABILITY は、DRINKABILITY (飲みやすい)と DRUNK(酔っ払う) を組み合わせた造語です。

味の個性を楽しみながらも、何杯でも飲めてしまうクラフトビール。そんなビールを飲むことで、年齢や国籍や立場の壁を超え、みんなが打ち解け、新しい化学反応が起きたらいいなという想いが込められた言葉です。

丹波の名産をつかったクラフトビールも

CRAFT BANK(クラフトバンク)「KURI GOLD」

丹波地方の素材を活かしたビールもつくっていて、例えば「KURI GOLD」は、丹波の名産である栗を使ったピルスナーです。爽快さのなかに、ほのかに丹波栗の甘みと香りが感じられます。

ブランドスローガンは「ビール片手に、なんかやろう。」

このスローガンの、堅苦しさがまったく感じられないところに心惹かれました。

「なんか」には、「なんだかわからないけど、なんかやりたい」といった右脳的な衝動が。

「やろう」には、「一緒になんかやろうよ」と、みんなでワイワイ飲みながら一緒に企んでいけたらという想いが込められているそうです。

クラフトビールというお酒のラフさと、肩書きとか関係なく、くだらない話なんかをして、いつのまにか何か一緒にやることになっているような、そういう面白さが詰め込まれているスローガンだなと感じました。

遊び心が満載のデザイン

私は漫画などもジャケ買いしがちなのですが、ビールもラベルのデザインから選ぶこともしばしば。

クラフトバンクのビールのラベルは、銀行らしいアイデア満載で、見ていて楽しいです!

まず、クラフトバンクのロゴやビールのパッケージには、オリジナルのフォントが使われています。

CRAFT BANK(クラフトバンク)の外観サイン
CRAFT BANK(クラフトバンク)のオリジナルフォント
引用:クラフトバンク note

このフォントの長方形は一万円札と同じ比率になっています。

他にも、パッケージには通帳の印字をモチーフにしたフォントが使われていたり、醸造家の手書きサインが書かれていたりと、ビールを飲みながらパッケージをじっくり見ても楽しめます。

デザインについては、クラフトバンクの note でより詳しく紹介されているので、ぜひ読んでみてください。

note(ノート)
クラファンで史上最高クラスを達成したデザインの舞台裏|CRAFT BANK | クラフトバンク こんにちは。公庄(ぐじょう)です。本日はCRAFT BANKのブランディングについて、デザイン面からお話させていただこうと思います。 この投稿から見始めた方のために、CRAFT...

いよいよクラフトバンクの醸造所併設レストランに!

CRAFT BANK(クラフトバンク)の外観

レストランは、平日は17時半、土日は13時のオープン。この日は平日だったのですが、1時間くらい福知山を散策して、ビールを飲むウォーミングアップは十分。オープンとほぼ同時に入店させていただきました。

CRAFT BANK(クラフトバンク)の内観

カウンター席の目の前の醸造用のタンクを眺めながら、ビールを楽しむことができます。

CRAFT BANK(クラフトバンク)のビール

1杯目は「BANK IPA」をいただきました。スッキリしつつもちょうど良い苦味で、蒸し暑いなかで歩いていたからこそ、爽快感に包まれました!美味しい!

他にも、福知山市の人気スペインバル「にしむらーの」とのコラボで、サングリアをイメージした「EL CLÁSICO」など、飲みやすく美味しいビールを堪能させていただきました。

CRAFT BANK(クラフトバンク)のフード

そして、クラフトバンクのレストランは、フードもとっても美味しいです!チキンは大満足のボリュームで、皮もパリパリで、ビールとの相性抜群でした。

CRAFT BANK(クラフトバンク
醸造所併設の直営レストラン
住所:京都府福知山市南本町264-5
営業時間:水木金 17:30 – 23:30、土日 13:00 – 23:30
休業日:月、火曜
ホームページ
インスタグラム
※最新の営業時間等はホームページ、SNS等をご確認ください

最後に

京都から福知山までは、電車で2時間弱。なかなか行く機会のなかった場所ではあるのですが、クラフトビールを目当てに訪れてみて、京都の自然や特産品についても色々と知ることができ、とても良い機会でした!

また1つ、お気に入りのブルワリーが増えました!

参考:
CRAFT BANK(クラフトバンク)note
京都発。旧銀行跡地でつくる、新たなクラフトビールブランドの挑戦。
ビール片手に、なんかやろう。~曖昧な想いをカタチにする~
宮崎ひでじビールで修行&スピード起業!キャッチコピーは「ビール片手に、なんかやろう。」
レトロな商店街と新しい試みが共存する福知山〜案内人・吉田佐和子さん〜
国土交通省 由良川水系由良川

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