知られざるクラフトビールの街、狛江を巡る

和泉ブルワリーでクラフトビール

小田急線沿線、多摩川沿いにある狛江市。クラフトビールのお店も多く、ビール好きにとっては実は熱いスポット。

狛江近辺を、狛江市にゆかりがあり、読書好きで自らも読書会を主催しているふっかーさんと一緒に巡った。


ふっかー@Book Fair読書会

ふっかー

第28期JPIC読書アドバイザー。「Book Fair読書会」共同主催。Book Fair読書会は、好きな本の”帯文”(キャッチコピー)を書き、紹介し合う読書会で、2024年5月で6周年を迎えた。

Instagram:@bookfair_reading_club
Web:https://note.com/fukkar/


目次

まずは多摩川の河川敷へ

TAMARIBA 2024 ~Tamagawa Riverside Festival~

11月初旬、暦としては冬でありつつも気持ち良い秋晴れの日。

まずはふらっと、和泉多摩川駅近くの河川敷で開催していた「TAMARIBA 2024 ~Tamagawa Riverside Festival~」に。フードやドリンクのほか、本に雑貨の出店もあり、多くの人で賑わっていた。

川沿いというロケーションもあり、芝生の上にテントを張っている人なども多い。賑やかでありつつも、それぞれが自分のペースでゆったりと楽しんでいるような、心地よい空気が流れていた。

TAMARIBA 2024 ~Tamagawa Riverside Festival~
TAMARIBA 2024~Tamagawa Riverside Festival~

もちろんクラフトビールの出店も。ふたこビールの、FUTAKO BLACK(ビールスタイル:Coffee Stout)をいただいた。

1杯目からスタウトを飲むことはあまりないのだが、アイスコーヒーのようなほろ苦さがちょうど良かった。

TAMARIBA 2024 で FUTAKO BREWERYのクラフトビールを

—— 狛江の魅力は?

ふっかーさんに狛江の魅力を聞いてみた。

「ちょうど良いところが好きですね。自然があって都会すぎず。下北だったり新宿だったり、遊びにもすぐいける距離。ただ、一路線だけなので電車が止まったときは大変ですね。振替輸送はだいぶ使いこなせるようになりました(笑)」

狛江駅前でコロッケとクラフトビール

河川敷をはなれて、少し歩いて狛江駅前に到着。駅直結の小田急マルシェにある「KAGOYA マルシェ狛江店」に。

クラフトビールにくわえて、日本酒や焼酎などの種類も豊富な酒屋さんだ。

狛江駅のKAGOYA

店内にはテイスティングスペースもあり、タップ数は15タップ。籠屋ブルワリーの自家醸造のビールも飲むことができる。

狛江駅のKAGOYA
店内の棚にずらりと並ぶお酒。珍しいお酒が見つかるかも。

KAGOYA マルシェ狛江店
住所:東京都狛江市元和泉1-2 小田急マルシェ狛江 1F
営業時間:11:00 – 21:00
定休日:-
Instagram@kagoya_marche.komae
Web:https://www.kago-ya.net/business/business_kagoya.html
※最新の営業時間等はホームページ、SNS等をご確認ください

KAGOYAのすぐとなりにある「肉のヤマ牛」では、焼き肉弁当のほか、コロッケやメンチも1つから購入できる。

狛江駅すぐ近くの肉のヤマ牛

肉のヤマ牛 小田急マルシェ狛江店
住所:東京都狛江市元和泉1-2-2 小田急マルシェ狛江 1F
営業時間:11:00 – 22:00(L.O. 21:30)
定休日:-
Web:https://stores.nikuno-yamagyu.com/111437
※最新の営業時間等はホームページ、SNS等をご確認ください

ビール屋さんとお肉屋さんが並んでいて、さらにテイクアウトできるのであれば、もうコロッケをつまみにクラフトビールを飲むしかない。

肉のヤマ牛のコロッケと、KAGOYAのクラフトビール

—— 読書会で大事にしていること

一緒にコロッケを食べながら、読書会を開催するなかで大事にしていることを教えてもらった。

「初めての人が参加しやすいように意識しています。シリーズものの本だけど、1話完結しているような。継続して開催しているけれど、初参加の人がその日を楽しめるようにしています。」

「もちろん常連さんに支えられているところもあります。本の帯を書いたり、ややこしいこともやるので(笑)。常連さんが繋いでくれるのはありがたいですね。」

お弁当が美味しそうな八百屋さん

九百屋旬世

同じく狛江駅の小田急マルシェにある、ふっかーさんおすすめの八百屋さん「九百屋旬世」を案内してもらった。店頭にたくさんの野菜や果物がずらりと並ぶほか、お弁当やお惣菜の種類も豊富。

薬膳弁当がとても美味しそうだ。

九百屋旬世のお弁当

お弁当のほか、サンドウィッチなどもあるので、九百屋旬世でご飯を買ってピクニックなどしても楽しいかもしれない。

九百屋旬世
住所:東京都狛江市元和泉1-2 狛江マルシェ 1F
営業時間:10:00 – 20:00
定休日:祝日
Instagram:@shunse__
Web:https://www.shunse.net/
※最新の営業時間等はホームページ、SNS等をご確認ください

ENJOY? COFFEE & BEER でビールを飲む

狛江駅から、ひとつとなりの喜多見駅のすぐ近くにある「ENJOY? COFFEE & BEER」へ。

ENJOY? COFFEE&BEER

タップ数は全部で9タップ。日本のビール、海外のビールがバランスよく繋がれている。

ガラス張りで開放的な店内。カウンター席とテーブル席があり、天気が良い日は外の縁側スペースでビールを飲むこともできる。

ENJOY? COFFEE&BEERでクラフトビール
金鬼ペールエール、ハーフパイント950円。
ENJOY? COFFEE&BEERの風景

カウンター席で談笑している人がいたり、別のお店でビールを飲んだ後に、はしごして来たであろう人がいたりと、休日のお昼にゆったりとした空気が流れていた。

ENJOY? COFFEE & BEER
住所:東京都狛江市岩戸北2-20-3
営業時間:月 – 木 15:00 – 23:00、金 15:00 – 24:00、土日祝 13:00 – 24:00(翌日平日の日は23:00まで)
定休日:火曜
Instagram:@enjoy_c_b
※最新の営業時間等はホームページ、SNS等をご確認ください

Izumi Brewery でもビールを飲む

和泉ブルワリー

ENJOY?からまた少し歩いて、住宅街のなかにある「Izumi Brewery(和泉ブルワリー)」に。カウンター席メインの店内は、すでに多くの人で賑わっていた。

和泉ブルワリーでクラフトビール
Izumi Brewery 醸造の Schwarz(ビールスタイル:シュバルツ)、Mサイズ850円。

—— ビールと読書のエピソード

ビールを飲みながら、ゆったり読書をするのも良いよねという話題に。

「初めてクラフトビールを飲んだのは、西荻窪にある『 BREWBOOKS 』です。本目的で行って、ついでにビールを飲んでおいしくて。5月に開催したイベントの、クラフトビールと読書会 ※1 も楽しかったです。」

※1「クラフトビールと読書会」は、Book Fair読書会と zikka LOCAL BEER CLUB が合同で行ったイベント。

「あと、10年くらい前は缶や瓶のビールのラベルのデザインも手にとりづらく感じていましたが、今はだいぶ変わってきてますよね。おしゃれで目を惹くものも多いですし。」

和泉ブルワリー

Izumi Brewery には、となりのお客さんとの会話が生まれたりもするけれど、変に干渉しすぎるわけでもないような、そんなちょうど良さがある。この雰囲気が、これまた心地良い。

Izumi Brewery(和泉ブルワリー)
住所:東京都狛江市和泉本町1-12-1 101
営業時間:平日 16:00 – 21:00、土日 11:00 – 20:00
定休日:月曜
Instagram:@izumi_brewery
※最新の営業時間等はホームページ、SNS等をご確認ください

狛江の人気の銭湯、狛江湯

狛江湯

狛江駅から歩いて3分くらいにある「狛江湯」は、2023年にリニューアルした人気の銭湯。天然水の湯水を使っている。特にサウナが人気だ。

ブルーボトルコーヒーの店舗設計なども手がけるスキーマ建築計画が設計した建物は、まず番台から開放的。この日も多くの人がお風呂めあてに集まっていた。

狛江湯

番台脇のカフェバー「SIDE STAND(サイドスタンド)」では、お風呂上がりにクラフトビールなどのドリンクを飲むことができる。また、カレーなどのフードメニューも。

お風呂上がりに、すぐにドリンクやフードにありつけるのは最高だ。

狛江湯
住所:東京都狛江市東和泉1-12-6 長谷川ビル
営業時間:13:00 – 23:00
定休日:火曜
Instagram:@komae_yu
Web:https://www.komaeyu.com/
※最新の営業時間等はホームページ、SNS等をご確認ください

—— なぜ読書会を続けているのか

最後に、読書会を6年以上続けている理由をふっかーさんから聞いた。読書する人が増えたらみたいな想いがあるのかと思いきや、こんな答えが返ってきた。

「本を読む人を増やすために読書会をやっているというよりは、読書会で話すのが好きって人が増えたら良いなと思っています。本を好きな人が、孤独を感じないような居場所になったら嬉しいですね。」

最後に

狛江には、日常の隙間に訪れたくなるような心地良いお店が多くあった。そして、ふっかーさんと巡ることで、今まで知らなかった狛江の魅力にも気づくことができた。

クラフトビールが好きな人はぜひ一度、狛江の街を訪れてみてほしい。

狛江を一緒に巡った人:

ふっかー / Book Fair読書会
Instagram:@bookfair_reading_club
Web:https://note.com/fukkar/

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