名古屋日帰りクラフトビール旅。ワイマーケットに、焚き火とクラフトビール

Y.MARKET BREWING、外観

「お寺の境内で、焚き火をしながらクラフトビールが飲める」という気になるイベントがあったので、日帰りで名古屋に。イベントは夜の開催だったので、ついでに名古屋駅近辺を旅行してきた。

目次

SPOT 1:柳橋中央市場と、Y.MARKET BREWING

柳橋中央市場

名古屋駅に到着し、そこから歩いて10分ほどの柳橋中央市場に。

柳橋中央市場、場内

100年の歴史があり、東海地方の台所を支えてきた柳町中央市場。午前中の少し遅い時間帯だったこともあり、少し落ち着いた雰囲気だった。

鮮魚のほか、お肉や乾物、飲食店など、市場内には多くの店舗が立ち並んでいる。

名古屋市は、伊勢湾や三河湾といった、全国でも有数の漁場が近い。そこから仕入れられた新鮮な魚介を、一般の方も購入することができる。早朝は業者の方々で賑わっているようで、朝8時から9時くらいがおすすめのようだ。

中華そば大河の看板

市場内の「大河」というラーメン屋さんが人気で、この日も行列ができていた。

酒の岡田屋

これから向かう、Y.MARKET BREWING(以下、ワイマーケット)の母体である酒店「岡田屋」を発見。店内には、クラフトビールはもちろんのこと、日本酒や焼酎、クラフトジンといった他の種類のお酒の品揃えも豊富。

あまり見たことがないお酒、珍しいお酒も多く、自宅の近くにあったら嬉しい酒屋さんだった

さて、いよいよ最初のクラフトビールスポットのワイマーケットに。

Y.MARKET BREWING、外観

名古屋市内にいつくかあるワイマーケットの直営店のうちの、柳橋中央市場のすぐ近くにある「Y.MARKET BREWING KITCHEN」に。

Y.MARKET BREWING、フロア案内

1階が醸造所、2階がパブ&キッチン、3階がBBQなどもできるパーティ会場になっている。

Y.MARKET BREWINGの醸造所

入り口からは、ガラス越しにタンクを覗くことができる。

柳橋中央市場が、ワイマーケットの名前の由来。柳橋がいつまでも活気ある街であり続けてほしいという想いで、クラフトビールをつくっているブルワリーだ。

Y.MARKET BREWINGのクラフトビール「想贈」
SOUZOU(スタイル:Fruits American Pale Ale)

さっそく1杯目。SOUZOU(想贈)というビールをいただいた。愛知商業高校の生徒さんと、企画からホップの収穫、ラベル作成まで一緒につくったという、金柑とレモンを使ったフルーツペールエール。

レモン、柑橘の酸味が心地よく、ほのかな苦味がスッと口の中を抜けていくようで、爽やかな1杯だ。

Y.MARKET BREWINGのクラフトビールとフード
Apple Honey Abbey(スタイル:Honney & Apple Abbey)と、鰤トロスモーク

2杯目は、Apple Honey Abbey(アップルハニーアビー)というビールを。リンゴの甘酸っぱさがありつつも、酸っぱすぎるわけではないちょうど良さ。1杯目の SOUZOU よりも少し苦味が強く、2杯目にぴったり。

ビールとあわせて注文した鰤トロスモークは、鰤の燻製感と、薬味の組み合わせが絶品。鰤を食べてビールを飲んでと繰り返していたら、あっという間になくなってしまった。

ほかにもフードメニューが豊富で、どれも美味しそう。ワイマーケットのクラフトビールは、東京だと缶で見かけることも多いが、やはりブルワリーがある現地で飲むのは最高だった。

Y.MARKET BREWING KITCHEN
住所:愛知県名古屋市中村区名駅4-17-6
営業時間:平日 15:00 – 23:00、土日祝 11:30 – 23:00
定休日:-
Web:https://craftbeer.nagoya/
Instagram:@y.marketbrewing_kitchen
※最新の営業時間等はホームページ、SNS等をご確認ください。

せっかく名古屋に来たので、定番待ち合わせスポットである「ナナちゃん」を確認。定期的にファッションが変わることも有名だが、お正月が近い時期だったこともあり「獅子舞ナナちゃん」となっていた。

名古屋の定番待ち合わせスポット、ナナちゃん人形

公式サイトによると、ナナちゃんは昭和48年4月28日生まれで、身長は6m10cmとのこと。体重のほか、スリーサイズも詳細に公開されていた。

夜のイベントまでまだ時間があるので、名古屋をもう少し巡っていく。

SPOT 2:南極観測船ふじと、名古屋港水族館

名古屋駅から電車を乗り継いで30分ほど。地下鉄名港線「名古屋港」で下車し、名古屋港に。港の方に歩いていくと、一際目立つオレンジ色の巨大な船が停泊していた。

南極観測船ふじ

この船は、「南極観測船ふじ」という1965年(昭和40年)から18年間活躍した2代目の南極観測船だ。当時の状態をそのまま残した船内は一般公開されていて、船内を見学することができる。

南極観測船ふじ
住所:愛知県名古屋市港区港町1-9 名古屋港ガーデンふ頭
営業時間:9:30 – 17:00(入館は閉館時間の30分前まで)
休館日:月曜
Web:https://nagoyaaqua.jp/garden-pier/fuji/
※最新の営業時間等はホームページ、SNS等をご確認ください。

タロとジロ

南極観測船ふじの近くには、タロとジロの像が。タロとジロは、南極観測隊に同行したカラフト犬の兄弟。

ここまで来たら、水族館も見ておきたくなり、名古屋港水族館に。ふだん行かない土地、旅行先の水族館に行くのは少し楽しかったりもする。

名古屋港水族館、スタジアム

大きなメインプールで、この日はシャチの公開トレーニングの様子を観ることができた。2024年現在、日本でシャチがいる水族館は、千葉県の「鴨川シーワールド」、兵庫県の「神戸須磨シーワールド」、そして名古屋港水族館の3館だけのようだ。

名古屋港水族館、ウミガメ

ウミガメも優雅に泳いでいた。こうしてみると、その大きさに驚かされる。

名古屋港水族館、黒潮大水槽

「黒潮大水槽」では、約3万5千匹のマイワシがエサを求めて群れで泳ぐ「マイワシのトルネード」を、水中照明で演出するイベントも開催されている。

シャチをはじめ巨大な生き物も多くいて大迫力だったり、「南極観測船ふじ」が南極へ向かった際のコースを辿る展示があったりと、観ていて楽しく、学びにもなる水族館だった。

名古屋港水族館
住所:愛知県名古屋市港区港町1-3
営業時間:9:30 – 17:00(入館は閉館時間の1時間前まで)
休館日:不定休
Web:https://nagoyaaqua.jp/
※最新の営業時間等はホームページ、SNS等をご確認ください。

SPOT 3:おひがしひおこし

水族館を満喫し、ちょうど良い時間になった。いよいよ今日のお目当ての「おひがしひおこし」というイベントに。

URBAN NIGHT OWLの会場、東別院
イベント会場は、愛知県名古屋市中区の街中にあるお寺「東別院」
URBAN NIGHT OWL

おひがしひおこしは、「都会でOutdoorを通して非日常を提案する」というコンセプトで活動する「URBAN NIGHT OWL」が定期的に開催している焚き火のイベント。

インスタグラムで過去イベントの様子は見かけていて気になっていたのだが、今回ついに訪れることができた。

焚き火

境内には焚き火がいくつか置かれていて、それぞれの火を参加者が囲んでいた。椅子をお借りして、いくつかの焚き火のうちの1つに混ぜてもらった。

URBAN NIGHT OWL、フードやドリンクの出店

イベントでは飲食の出店もあり、クラフトビールや日本酒などのお酒や、スパイスカレー、ラーメンなどのフードなども充実していた。

クラフトビールで出店していたのは「農LAND BEER」という、岐阜のオーガニックの里、白川町黒川で農園を営みながらビールを醸造しているブルワリー。

焚き火と、「農LAND BEER」のクラフトビール
農LAND BEERのクラフトビール、ほうじ茶アンバー

岐阜県で栽培される信長バナナをつかった「信長バナナバイツェン」や、ジャパン・グレートビア・アワーズ2024で金賞を受賞した「ほうじ茶アンバー」を、焚き火を眺めながら飲ませていただいた。

ほうじ茶アンバーは以前飲んだときからお気に入りのビール。ほうじ茶の香ばしい香りが、焚き火のある夜のシチュエーションにマッチしていた。

同じ焚き火を囲んでいると、自然と隣の人との会話が生まれて、身も心も暖まった。地元の人からおすすめのスポットなども聞くことができたので、名古屋に次回訪れる際は行ってみようと思った。

URBAN NIGHT OWL
Instagram:@uno_campfes

最後に

いつもボトルで飲んでいるクラフトビールでも、ブルワリーがある場所に訪れて飲むと新しい魅力が発見できておもしろいなと感じた名古屋の旅だった。

そして、「おひがしひおこし」クラフトビールを飲みながら焚き火を眺められて大満足。

服についた焚き火の匂いを新幹線に持ち込んでしまったことが唯一心残りというか、悔やまれるところではあったので、次回参加の際は着替えを持ってくるか、いっそ宿泊にしてしまおうかな。

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